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SIPとは? IP電話導入時に押さえたい基礎知識をわかりやすく解説

この記事はSIPの仕組み、VoIPとの違い、SIPトランクのメリット・デメリットなどについて解説しています。SIPレスポンスの種類を一覧でも紹介しているため、IP電話導入時・導入後に知っておくべき知識を得られます。

電話業務の効率化のためにIP電話やクラウドPBXを導入する際に、「SIP」について知っておいて損はありません。SIPはインターネット上での音声や映像の通信を実現させるものであり、IPネットワークを介して電話を行うためには、SIPが必要不可欠な要素となります。

この記事では、SIPの基本的な知識から始め、VoIPとの比較やSIPサーバの仕組み、SIPレスポンスメッセージの種類、SIPトランキングなどを解説。また、SIPのデメリットを解消するCCアーキテクトのサービスも紹介します。

1.SIPとは?

そもそもSIPとは何なのか、基本知識を解説します。

IPネットワークを介した電話を行う通信プロトコル

SIP(Session Initiation Protocol)は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを通じて、音声やビデオ通話などのリアルタイムコミュニケーションを可能にする通信プロトコルです。

このプロトコルは、通話の開始、終了、通話中の機能(転送、保留、複数回線接続など)を制御し、インターネット上での通話を実現します。

SIPは、IETF(Internet Engineering Task Force:インターネットで利用される技術の標準化の推進団体)によって開発され、RFC 2543として最初の規格が標準化されました。IETFは新しい技術や通信ニーズに対応し、SIPの機能や効率性を向上させるために定期的な改訂を行っており、2002年にはRFC 3261に全面的に改訂されています。 

VoIPとの違い

VoIP(Voice over Internet Protocol)はインターネットを使って音声通信を行うことができる技術全体を表し、SIPはVoIPを実現するために電話の発信や終了などの処理や管理を行うという役割を持っています。

つまり、VoIPは音声通信の送受信を可能にする技術であり、SIPはその通話を制御するプロトコルです。

SIPサーバの仕組み

SIPサーバは、インターネットを利用して通話をする端末同士をつなげるのが役割です。主にネットワーク内のすべてのSIPコール(電話番号の検索や通話のセットアップ、通話の終了などのプロセス)を管理しています。SIPサーバは、SIPプロキシまたはレジストラとも呼ばれています。

なお、SIPサーバにおける2台の電話機間のSIP通話セッションは、以下のように確立されています。

・発呼側電話機はINVITEを送出する。
・着呼側電話機は情報応答100 – Trying -を送り返す。
・着呼側電話が鳴り始めると、応答180 – Ringing -が送り返される。
・発呼側が電話を取ると、着呼側電話は応答200 – OKを送る。
・着信側の電話は、ACK – 確認応答で応答する。
・これで、実際の会話はRTP経由でデータとして送信される。
・電話をかけている人が電話を切ると、BYEリクエストが発呼側の電話に送信される。
・発信側の電話は200 – OKで応答する。

2.SIPレスポンスの種類一覧

SIPレスポンス(SIP)とは、クライアントからサーバに送られたリクエストのステータスを示すために、サーバからクライアントに送られたSIPメッセージのことを指します。SIP電話を使ううえで、レスポンスの種類を知っておきましょう。

1xx = 情報提供のためのSIPレスポンス(1xx = Informational SIP responses)100 Trying拡張検索が実行されているので、フォークしたプロキシは100 Trying応答を送らなければならない。
180 RingingデスティネーションユーザーエージェントはINVITEメッセージを受信し、ユーザーに呼を通知している。
2xx = 成功の応答(2xx = Success responses)200 OKリクエストが正常に処理された。
202 Acceptedリクエストが処理のために受理された。
4xx = リクエストの失敗(4xx = Request failures)400 Bad Requestリクエストは、不正な構文のために理解することができなかった。
401 Unauthorizedリクエストはユーザー認証を必要とする。
403 Forbiddenサーバはリクエストを理解したが、それを実行することを拒否している。
404 Not Found サーバは、ユーザーが(User not found)に存在しないという確定的な情報を持っている。
405 Method Not Allowed Request-Lineで指定されたメソッドは理解できるが、許可されない。
408 Request Timeout 時間内にユーザーを見つけることができなかった。
5xx = サーバーエラー(5xx = Server errors)500 Server Internal Error サーバーが予期せぬ状況により、リクエストを実行できなかった。
501 Not ImplementedSIPリクエストメソッドはここでは実装されていない。
502 Bad Gateway サーバーは、リクエストを実行しようとしているときに、ダウンストリームサーバーから無効な応答を受け取った。
503 Service Unavailableサーバーがメンテナンス中か、一時的に過負荷になっているため、リクエストを処理することができない。
504 Server Time-outサーバーは、要求を処理しようとしているときに別のサーバーにアクセスしようとしましたが、タイムリーな応答がなかった。
6xx = グローバルな障害(6xx = Global failures)600 Busy Everywhere可能なすべての宛先がビジー状態である。
603 Decline宛先が通話に参加できない・参加したくない、代替宛先がない。
604 Does Not Exist Anywhere サーバは、要求されたユーザーがどこにも存在しないという、信頼できる情報を持っている。
606 Not Acceptableユーザーのエージェントは正常にコンタクトしたが、セッション記述のいくつかの側面は受け入れられなかった。
607 Unwanted 着信側は、発信側からの通話を望んでいない。発呼側からの今後の試みは、同様に拒否される可能性が高い。

3.SIPトランキングとは?

企業の電話とインターネットをSIP方式でつなぐシステム

SIPトランキングは、企業の電話システムとインターネットをSIP方式で統合するシステムのことを指します。従来の電話回線とは異なり、SIPトランキングを使用すると、企業は単一のインターネット回線を通じて複数の音声通話を行うことができます。

SIPトランキングシステムは、通話のルーティングやセッション管理を行うSIPサーバーと、企業内の電話機とインターネットを接続するネットワーク機器で構成されます。企業はこれを利用して、従来の電話システムよりも効率的に通信を行うことができるようになります。

SIPトランクのメリット

SIPトランクの1つ目のメリットとして、SIP電話はチャネル(回線)ごとに課金されるため全体的な通信コスト削減につながる点が挙げられます。セットアップ料金や回線の月額料などは必ずかかりますが、従量課金制を用いれば、使用した分の通話料だけで済みます。

また、申込みだけで電話工事せずにSIP電話を設置できるため、大幅な導入費用もかかりません。

2つ目のメリットは、SIPトランクは場所に縛られないため、オフィス移転をしても既存の固定電話の番号(都内の市内局番の03電話など)をそのまま使い続けることが可能な点です。電話番号を替えずに使い続けたい場合は、その番号を提供している電話会社との契約と、MNP(番号ポータビリティ)の申請を行う必要があります。

3つ目のメリットは、SIPはインターネット回線を利用するため、クラウド系サービスやアプリケーションとの親和性が高い点です。CRMと連携するなど、ニーズにあわせて他の機能と連携することで、効率的なコミュニケーションと業務処理をにつながるCTI(Computer Telephony Integration)が実現されます。

SIPトランクのデメリット

SIPはインターネット回線を利用して音声通話を実現するプロトコルであるため、インターネット回線の影響を大きく受けます。そのため、回線が不安定になると通話品質が低下する可能性があります。回線に障害が発生すると一切通話ができなくなるケースもあるため、障害時に備えて事前に複数の回線を契約しておくなど、回線強化の対応が必要になります。

また、従来の固定電話から切り替えると、03番号などの市内局番といった既存の電話番号を引き継げない場合もあります。都市部の固定電話はそれだけで立地的な企業価値につながる面もあるため、番号を変えたくない場合はSIP導入時に注意しましょう。

4.CCアーキテクトの「3CXソリューション」

「3CX」とは、統合コミュニケーションを提供する、オープン標準型ソフトウェアベースのIP-PBXです。

BOX型PBX(オンプレミス)、仮想PBX、オウンドクラウドPBX、クラウドPBの中から、自社の業務体制に合った形態を選択し、低コストで導入することができます。メンテナンスも容易なため、設備費・管理費・通信費を大幅に削減できる点もメリットとして挙げられます。また、既存回線に対応したゲートウェイを使用することで、電話番号を変える必要がありません。

CCアーキテクトは日本国内で唯一「プラチナパートナー」として、3CXの提案・導入サポートを行っており、SIPトランクの取り次ぎも対応しています。システム安定化のために導入後のアフターサービスも提供しているため、導入や入れ替えに不安な方はぜひご相談ください。

5.まとめ

SIP(Session Initiation Protocol)は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを通じて、音声やビデオ通話などのリアルタイムコミュニケーションを可能にする通信プロトコルです。通話の開始、終了、転送や保留などの通話中の機能を制御し、インターネット上での通話を実現します。

SIPトランクは企業の電話システムとインターネットをSIP方式で統合するシステムを指し、通信コストの削減、既存の電話番号の引き継ぎ、CTIの実現といったメリットがある一方で、インターネット回線の障害によって通信品質が落ちる懸念があります。

導入を検討している場合は、自社の回線状況や電話番号の引き継ぎも含めてCCアーキテクトにお気軽にご相談ください。