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SIP端末は電話だけではない!SIP端末の種類について詳しく紹介します!

SIP端末は、電話だけでなくさまざまな用途に活用されます。この記事では、異なる種類のSIP端末を詳しく紹介し、会社での活用方法を解説します。

会社の電話基盤をIP化に移行する際には、社内の電話関連設備もIP化対応のものに入れ替わります。この際によく利用されるのがSIP端末です。この記事では、まずSIP通話について簡単に説明します。そして、SIP電話を含むSIP端末の種類について詳しく解説したいと思います。

1.SIPとは?

SIPとは「Session Initiation Protocol」の略称です。ネットワークで音声などの通信を行うとき、呼制御を実行するためのプロトコルです。

SIPは通話のプロトコルの一種

IP電話同士(SIP端末を使用する場合)を通話するとき、SIPというプロトコルが通信アプリケーション間の関連付けを行ったり、関連を終了したりを制御します。ただし、注意していただきたいのは、SIPはあくまでも「セッションを確立することのみ」であり、通信が確立されたらデータの送信はRTP/UDPなどのプロトコルで行います。

また、IP電話だけではなく、ビデオ通話やテレビ会議などSIPを使うこともあります。

SIP電話の仕組み

【SIPで呼び出しの流れ】

1.発信者Aさんが受話器を上げて、着信者Bさんの電話番号を発信すると、BさんへINVITEリクエストが送られる
2.B側では、呼び出しのベルが鳴るとともに、Aさんへ180RINGINGレスポンスを送られる。(180RINGINGレスポンスにより呼び出し中音は、着信者を呼び出していることが知らされる
3.Bさんが受話器を上げて応答すると、Aさんへ200 OK レスポンスが送られるく
4.AさんからBさんへACKリクエストを送信することにより、通信が確率され、通話ができるようになる
5.通話が終わり、Aさんが受話器を下すと、Bさんへ切断を意味するBYEリクエストを送られる

上記の例では、通信相手のIPアドレスをお互いに知っている場合の流れとなります。私たち毎日会社電話をかけるとき、もっと複雑なコールフローになります。

下記にてSIPで良く使われる制御機能とコードを紹介します。

制御機能の種類

メソッド内容
INVITE端末間のセッションを確立する
ACKINVITEの最終応答の受信を確認する
BYEセッションを終了する
CANCELセッションの確立途中のINVITEを終了させる
REGISTER端末が現在の位置情報を登録サーバに登録する

SIPにおけるレスポンスの種類

レスポンスコード意味内容
1XX通知応答リクエストが受信され、そのリクエストの処理を継続中
2XX成功応答リクエストが成功
3XXリダイレクト応答ユーザの新たな場所の情報、代わりのサービスに関する情報を与える

レスポンスの種類について、他にも4XX、5XX、6XXなどのコードがあります。(様々なエラーの種類を指しています)。各コードについて詳しく知りたい方はこちらの記事を併読ください。

SIP電話利用するとき環境に必要なもの

先ほどの例は、通信相手お互いのIPアドレスが知っているため、SIPサーバの必要がないです。通信相手のIPアドレスがわからない場合は、SIPサーバの問い合わせを行う必要があります。一般的には、SIP電話を利用するとき下記のものが必要となります。

1.SIP対応の端末
2.SIPサーバ
3.ネットワーク環境

【SIPサーバ経由での呼び出し流れ】

SIP端末同士のIPアドレス情報がわからない場合は、SIPサーバを介して送信・受信側の端末のインターネット上のIPアドレスや電話番号の情報を確認します。

SIPサーバの種類は、「プロキシサーバ」「レジストラサーバ」「ロケーションサーバ」などに分けられています。ただし、最近のクラウドPBXは、SIPサーバはほとんどサービス提供者が管理するので、自社でSIPサーバを構築する必要がないことが多いです。

2. SIP電話の種類

SIP電話は大きく2つに分かれています。「ハードフォンタイプ」と「ソフトフォンタイプ」です。

ハードフォン

ハードフォンは、文字通り物理的に存在する電話機のことです。電話機の中に、LANポート・サウンドカード・OS・VoIPソフトウェアを組み込み、IP電話専用の電話機として作られたの端末です。

ソフトフォン

固定電話とは異なり、物理的な外観がなく、SIPプロトコルに対応したソフトウェア通話アプリとなります。パソコン専用のソフトフォンアプリをインストールし、マイクやスピーカーを接続して電話機の代わりに利用するのがソフトフォンタイプのSIP電話です。    

最近、パソコンタイプ以外にも、スマホ専用のソフトフォンがよく利用されています。固定電話の代わりにスマホを使い、会社電話として利用することができるため、便利です。弊社が取り扱っているIP-PBX「3CX」なら、パソコンとスマホ専用のソフトフォンアプリが無料で利用できます。

3. SIP電話おすすめ機種    

SIP電話のメーカーがたくさんあります。Grandstream、Polyなどは代表的なSIP電話メーカーでしょう。その中に、Fanvilというブランドの製品を紹介したいと思います。

Fanvilは、革新的な通信ソリューションを提供する世界的に有名なSIP電話機メーカーです。製品ラインナップには豊富な機能を備えたビジネス向けのデスクフォン、コンパクトで使いやすいホテル電話、高度なセキュリティ機能を備えたインターコムなどが含まれています。また、Fanvilの端末は、多様なIP-PBXプラットフォームとのシームレスな統合を実現し、柔軟性と拡張性を提供します。

Fanvil X4U

Fanvil X4Uは、先進的な機能と洗練されたデザインを備えたビジネス向けSIP電話機です。高解像度の液晶ディスプレイを搭載し、直感的なユーザーインターフェースで操作性を向上させます。多彩な機能を備えたボタン配置により、通話や機能の操作がスムーズに行えます。オフィスの電話機の必要な機能すべて揃っています。

・2.8と2.4インチダブルフルカラー液晶
・12 SIP回線対応・HD Voice対応
・30種類のDSSキー設定可能
・日本語対応(JIS第2水準)
・3CX、Cisco Broadworks 認証済み

Fanvil X7A

Fanvil X7Aは、高性能なAndroidオペレーティングシステムを搭載し、タッチスクリーンディスプレイを備えています。豊富な機能と使いやすさを兼ね備え、ビジネスコミュニケーションのニーズに応えます。クリアで高品質な通話体験と、多彩なアプリケーションの利用が可能です。カメラが搭載されているので、受付の電話や役員室の電話機として最適です。

・7インチ(1024x600)カラータッチスクリーン
・20 SIPライン対応・HD Voice対応
・Android9.0 対応
・ビデオ通話対応

Linkvil W611W

LINKVILはFanvilのサブブランドとして、A&V-IoTワイヤレス通信製品の研究開発に注力します。Audio & Video -IoTを基盤として、LINKVILはワイヤレス通信システムの完全な接続を実現するお手伝いをします。

W611WはSIPに対応したWiFi電話機です。高い防水防塵性能を備え、オフィス以外の環境でも活用できるポータブル電話機となっています。飲食店、倉庫、小売店舗など、さまざまなシナリオで利用可能です。さらに、Bluetooth 5.0も統合されており、ヘッドセットやモバイルデバイスなどとのペアリングにも利用できます。

・2.4インチカラー液晶ディスプレイ
・防塵・防滴保護等級IP67
・Wifi 6、Bluetooth5.0対応
・4 SIPライン対応・HD対応クリア音質
・日本語対応

4. 実は電話以外のSIP製品もある

電話以外、SIP端末として使う製品もあります。

SIPドアホン

電話機以外にも、事務所のドアホンをSIP端末としてクラウドPBXと連携することが可能です。当社が取り扱うFanvilブランドには、充実したSIPドアホンのラインアップがあります。オフィス玄関のドアホンとしてはもちろん、室外用のドアホンもご用意しています。音声だけでなく、カメラ付きのモデルもあり、映像を確認しながら開錠できます。さらに、暗証番号やカードキーでの開錠などの機能も備えたタイプもご用意していますので、お気軽にお問い合わせください。

SIPドアホンの一覧:https://cc-arc.com/sipdoorphone-voptech/

構内放送装置

多くの人が、既存の放送装置やアンプなどがレガシーPBXと接続されているため、簡単に変更できないと考えています。

しかし、SIPゲートウェイを活用することで、既存の放送装置などを簡単に接続できます。アンプやスピーカーといった放送装置、ビル間・工場内のアナログ電話線、緊急地震速報装置など、自社の既存設備を生かしながらIP化が可能となります。

放送装置だけでなく、カメラやマイクなど、さまざまな機器を連携させることも可能です。当社は、お客様のご要望や通信環境に応じてサービスを提供しています。上記以外の目的の場合でも柔軟に対応可能です。お気軽にご相談ください。

5.まとめ

会社の電話システムをIP化する際には、多くの場合SIP端末が利用されます。電話だけでなく、既存のレガシー設備を電話基盤と連携させるためのさまざまな方法があります。CCアーキテクトはビジネスにおけるコミュニケーションを総合的にサポートします。会社のコミュニケーション基盤に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。