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IP PBXの音質について

よくある質問としてIP PBXの音質ってどうなのかということをよく耳にします。
今回はIP PBXの音質についてコメントさせていただきます。

IP PBXは専用の電話線ではなく社内LANであったりWiFi/3G4Gなどの通信手段を利用します。そのため音質はほぼほぼネットワーク品質に依存しており、ここがボトルネックなり音声品質が悪くなることがあります。

電話の通信というのはそれほど帯域(データ量)は消費しませんが、継続して安定した通信が必要になります。社内ネットワークが所謂「重い」という状況になっていると電話用通信がつぶれて音質悪化につながります。最近ではストリーミング動画の再生で社内の帯域を占めてしまうこともありますね。

か細いが継続して安定した通信が必要な電話の音質対策として有効なのがQoSというと通信のサービス品質(優先度)を保証する設定で音声通信の優先度を上げることです。この設定を行うことで音声通信を常に優先的にやり取りできる環境ができます。

QoSの設定自体はNW機器メーカによって異なりますが、最近の機器ですと機能を有効にするだけでQoSが効くものもあります。詳しくはメーカやネットワーク設計者にお問い合わせください。

WiFiなど無線通信の場合はQoSなどの考慮も必要ですが、何より接続性が重要になってきます。「電波はいいが音声が悪い」というお問い合わせをいただくことがありますが、電波の感度が良くアンテナもすべて表示されているという場合でも接続が断続的であったりする場合もあります。繰り返しになりますが電話の通信は継続して安定したものが必要です。一時的な接続では音質の乱れが生じます。

その場合は無線APを増設して所謂メッシュWiFiの環境を整えたり、3G/4G通信であれば各キャリアの電波増幅器をオフィス内に設置して改善されるかお試しください。

とここまで説明させていただきましたが、面倒じゃないかと思った方もいらっしゃるかと思います。確かに考慮すべき点は多くありますが、電話線をオフィスに張り巡らせる必要なく、既存のネットワーク環境に電話も集約できるという点でIP PBXの導入は長期的に見ればメリットがあるものと思っております。

IP PBXの音質が気になって導入を踏みとどまっているという方は上記参考いただけますと幸いです。弊社でもネットワーク環境に関するご相談をお受けしております。詳しくは営業担当にご相談ください。