
はじめに
こんにちは。CCアーキテクトソリューションシステム部です。3CXなどIP-PBXを検討する時に聞きなれないワードがいくつか出てきますが、今回は専門用語の一つであるVoIPゲートウェイについて説明します。
そもそも“VoIP” “ゲートウェイ”とは
VoIP(読みは「ぼいっぷ、ぼいぷetc…」)とはVoice over Internet Protocolの略で…というと難しいですが要はインターネットプロトコル(IP)と同じ仕組みで音声通信を行うことを指します。

ゲートウェイとは通信プロトコルが異なるネットワーク同士がデータをやり取りする際、中継する役割を担う装置を指します。
つまりVoIPゲートウェイとは音声通信をIPに中継する端末のことを言います。電話網の通信を3CXのようなIP-PBXでも使えるようにIPに中継する役割を持ちます。
INS64/1500やひかり電話など電話回線がいくつか種類がありますが、いずれもIP-PBXにそのまま収容(利用)することはできません。
実際に敷設されオフィス等に置かれる回線機器類にはLANケーブルが差さっておりますので一見使えそうに見えますが、実際は前述の通り電話網の通信とIP通信は異なりますので、中継する役割を持つVoIPゲートウェイが必要になります。
VoIPゲートウェイを利用する最大メリット
既存の回線をVoIPゲートウェイに通すことでIP-PBXでも使えるようになるというのはお判りいただけたかと思いますが、どれだけメリットかというのはピンと来ないかもしれません。
IP化できると何がいいのか。その答えはネットワークを経由することで遠方にあるPBXと接続できることにあります。
例えば全国に拠点がある場合、通常のビジネスフォンですと拠点ごとに回線とPBXを両方設置する必要がありますが、VoIPゲートウェイを使うことで拠点には回線とVoIPゲートウェイを設置して、イントラネット経由でIP-PBXに接続することが可能になります。
PBXの代わりにVoIPゲートウェイを設置することにはなりますが、PBXを設置するよりもコストは大幅減につながります。PBXの管理も1つのみとなり管理負担も減ります。
IP化することでクラウド上にPBXを用意することも可能になり、オフィスに設置する機器類を最小限にすることも可能です。

- 各拠点にPBXを設置
- ビジネスフォン環境は社内NWと物理的に隔たれている
- PBXからパッチ等経由してビジネスフォンを接続。電話機用専用線が設置場所に必要
- 図に記載していませんが、拠点間内線を行うために別途専用装置を各拠点に導入する場合があります。

- 各拠点にPBXを設置
- 各拠点にVoIPゲートウェイを設置。その代わりPBXは一か所に設置
- ビジネスフォンに変わりIP Phoneが設置される。PCなどと同じLANケーブルで接続
- 電話機専用の線をオフィス内に引く必要がなく、データネットワークがあれば利用可能。
- データ通信なので拠点間でネットワーク接続があれば拠点間内線が利用可能。
どのような製品があるのか
■INS64/1500用
Yeaster製のゲートウェイを提供させていただきます。ホームページではBRIゲートウェイ(INS64用)しか掲載されておりませんが、PRIゲートウェイ(INS1500用)もご用意しております。

■ひかり電話やその他回線について
環境によって提供製品が異なりますので、詳しくはご相談ください。
正直、オフィスに回線など敷設したくない場合
弊社では楽天コミュニケーションズ社のIP電話サービスやプロディライト社のIP-LineなどのIP電話回線の取扱いも行っております。IP電話回線はPBXがインターネット接続できる環境であれば回線敷設や専用機器の設置が不要な回線です。
基本的には050番号を利用することになりますが、電話番号によっては番号ポータビリティで既存の番号をそのままIP電話回線として移し替えて利用できる場合もございます。詳しくは弊社営業までご相談ください。