注目キーワード
  1. 3CX
  2. IP電話
  3. VoIP
  4. クラウドPBX

オンプレミスとクラウド 選び方について

3cx

はじめに

こんにちは。CCアーキテクトソリューションシステム部です。3CXなどIP-PBXを検討する時に課題になるサーバをどこの環境に用意するかという点について今回はお話したいと思います。

それぞれの環境については以下の定義とします。

オンプレミス

以下に分かれますが、それぞれオンプレとします。

・自社の建物内もしくは契約しているデータセンター内にあるお客様所有のvSpereやHyper-Vなど仮想環境に構築する

・物理サーバを用意して自社内もしくは契約しているデータセンター内に設置する。

クラウド

自社契約もしくはCCアーキテクト契約のAWSやAzureなどのクラウドサービスにてサーバを用意する。

3CXはいわゆるビジフォンの電話交換機のような専用のマシンを用意する必要はないソフトウェアPBXですので、オンプレミスで設置するかクラウドに環境を用意するか迷うポイントになってきます。

では、オンプレミスとクラウドどちらがいいのか?と言われると設置環境によっておすすめが変わります。環境が整っていればどちらの環境でも音質などのPBXとしてのパフォーマンスはさほど変わりがありません。

次にそれぞれのメリット/デメリットについてお話します。

オンプレミス(自社仮想環境に構築)

メリット

既に自社内にある仮想環境内に3CXを構築する想定です。この選択肢の一番のメリットは既存環境を利用するため費用を抑えることができるのが大きいかと思います。

また独自のセキュリティ設定をそのまま利用できたり、構成を自由に変更できたりと既存環境が整っていれば大きく構成を変更することもないため管理者負担も大きくありません。

ランニングコストにしてもライセンス費くらいですので予算化しやすいのもメリットになると思います。

デメリッ

デメリットとしては仮想環境を構成している物理マシンにトラブルがあった場合や機器の更改など物理マシンならではの影響を受けるというところでしょうか。影響に関しては構成状況にもよりますが、クラウドとは違い物理マシンであることをある程度意識する必要はあると思います。

オンプレミス(サーバを新規で用意して構築)

メリット

こちらに関しては仮想環境の用意がない場合やあらゆる理由からクラウドではなく物理サーバで管理をしたいお客様向けへの提案になるかと思います。

メリットとしては構成がシンプルになので管理しやすいことが挙げられます。またサーバを買い切りとなることが殆どかと思いますので、イニシャルコストこそかかりますがランニングコストは抑えられる点もメリットになります。

メリット

デメリットとしては物理サーバですので、機器故障や停電時は当たり前ですが影響が明確に出ます。サーバの保守契約やダウン時の対策など利用できない時間を短くすることをできるだけ考慮することが必要です。

クラウドサービスに構築/3CXクラウドサービスを利用

契約されているクラウドサービスもしくは3CXクラウド(CCアーキテクトが提供するクラウドサービス)を利用した構成になります。

メリット

メリットはなんといっても設備を自分たちで持つ必要がない点です。停電やサーバのハード故障に怯える必要はありません。

またサーバスペックを上げたいようなときに柔軟に対応できるのも魅力です。オンプレミス構成の場合、仮想環境であってもハードのリソースを配慮しつつサーバスペックを設定する必要がありますがクラウドサービスであれば気にかける必要はありません。

デメリット

デメリットはあえて挙げるとすると基本的にサブスクリプション形式の支払いとなるため、イニシャルコストがかからない分ランニングコストがかかることくらいかと思います。

なおクラウドサービスに障害等はないのかと不安があるかと思いますが、やはり発生する時は発生します。ただ弊社が利用してきた中で障害発生し、PBXが使えなくなったようなことはありません。障害を不安視してクラウドを避けるという心配は不要かと思います。

最後

ここまでオンプレミスとクラウドの比較を書いてきましたが結局どういう選択にすればよいか、という疑問に関する答えは以下の考え方になると思います。

・自分たちで仮想環境やクラウドサービスを持っている場合はその環境に3CXを構築する。

・設備等もってない/持ちたくない場合は3CXクラウドサービスを利用

なお電話回線の収容に関しては複数の手段を弊社では持ち合わせています。どのような構成が可能で、どれくらいの費用になるか気になる方は弊社営業までご連絡ください。