昨今コロナの影響でテレワークを導入する企業が日々増えています。通常の対面コミュニケーションができなくなるので、代わりにWeb会議の利用がこれからの主流になるでしょう。
しかし、最近グローバルでWeb会議ソリューションを提供している有名企業のサービスにセキュリティの問題が発覚しました。オンラインの授業中や会議中などに悪意のある第三者に乗っ取られ、第三者が妨害行為をしたり不適切な動画を流したりするといった被害が海外から報告されています。また、認証情報などを盗まれる、悪意のあるプログラムを起動されるなどの脆弱性がある、といった指摘もあります。
SaaSはスピード感をもって業務効率化をすることに貢献する一方、セキュリティの脆弱性が大きな課題となっています。このため、特に秘密性の高い会議等が多く行われる大企業においては、Web会議システムに関しては自社でシステムを構築したいという需要が高まっています。
そういった需要の高まりに応えて、ついに3CXがWeb会議ソリューションのオンプレバージョンを発表しました。特にWEB会議のセキュリティを重視し、自社運用を行いたい企業様にとって非常に良いお知らせです!
現状
3CX の電話システムとWeb会議システムは別々のサーバで運用しております。
電話システムに関しては、企業様それぞれのニーズに応じて、自社のサーバかクラウドを選んで設置可能です。しかし、Web会議システムは3CX 側か管理しているシステムであり、Web会議を利用するときは必ず3CX のサーバへアクセスしないといけません。
3CX側のサーバを使用する場合、複数の会社が同一サーバにアクセスすることになります。そのため、トラフィックが集中している時は、音声や映像が遅延する、劣化するなどの可能性があります。
今後
3CX のWeb会議システムは、自社のサーバや自社が管理するクラウド環境にインストールできるようになります。自社のサーバやクラウドに設置することによって、セキュリティ面でも安心してWeb会議を利用することができます。SaaSを使用する場合、SaaS業者にセキュリティの設定や制御を依存することになりますが、Web会議システムを自社環境に設置すればセキュリティ設定を自社のポリシーに基づいてコントロールすることができます。
また、Web会議システムは自社に構築するため、自社のキャパシティを用意しておけば、他社の利用状況に影響されずいつでも安定した環境でWeb会議を行えます。
3CXは、Web会議用のMCUサーバをマイクロサービスとして提供予定です。これにより、簡易なインストール手順で、自社のWeb会議システムを構築することができます。これらのサービスは同じサーバにインストールすることや、機能別で複数のサーバにインストールすることが可能です。
オンプレのWebミーティングを適用するプラットフォームは下記の通りです。
- Windows 2016 、およびWindows 2016以降のバージョン
- Debian 9 and 10
- Raspbian Buster for the Raspberry Pi 3B+ and 4B devices.
※現在紹介しているのはテスト版の機能です。
近日中に商用版のリリースがお伝えできると思います。ご期待ください。