概要
Genesys が提供する Genesys Cloud CX(GCX)には、電話を自動でかける「アウトバウンドキャンペーン」機能があります。発信方法にはいくつか種類があり、目的に応じて使い分けることができます。本記事では、それぞれの違いや特徴を、専門知識がなくてもわかるようにやさしく解説します。
1. Preview ダイヤリング(プレビュー)
特徴:
発信前に顧客情報(名前・属性など)がエージェントに提示される方式です。
エージェントが内容を確認し、自身で発信ボタンを押して電話をかけます。
発信前に顧客情報を十分確認できるので、高品質・慎重な対応が求められる業務に向いています。
メリット:
✔ 顧客情報を見てから架電できる
✔ 発信をエージェント側で制御できる
デメリット:
❌ 発信効率は低め(手動が多い)
❌ 大量架電には向かない
2. Progressive ダイヤリング(プログレッシブ)
特徴:
自動的に顧客番号をダイヤルし、架電成功(応答)したものだけをエージェントに接続します。
エージェント1名あたり1件ずつ順に電話を出します。
エージェントの稼働状況を見ながら発信されるので、プレビューより効率が高いです。
メリット:
✔ 自動で架電、応答のみ接続
✔ 発信効率が向上
✔ エージェント操作は最小限
デメリット:
❌ Predictive ほどの高効率ではない
❌ 大量架電で最大効率を求める場合は別モードを検討
3. Predictive ダイヤリング(プレディクティブ)
特徴:
過去の接続パターン・応答統計をシステムが分析し、エージェントが対応可能になるタイミングを予測して複数同時発信 します。
エージェントが空く直前に発信をスタートするため、最も高効率で大量架電に強いモードです。
メリット:
✔ 最高レベルの発信効率
✔ 応答率を最大化
✔ 大規模キャンペーンに最適
デメリット:
❌ 応答済みだがエージェントが準備中の場合、呼び出しが遅れる可能性
❌ モード設計や分析設定が必要
4. Power ダイヤリング(パワー)
Predictive と似ていますが、より単純なルールで複数発信し、エージェントの空き数に合わせて自動発信します。
Predictiveほど動的分析しない分、設定が簡単で、PredictiveとProgressiveの中間的な運用が可能です。
5. Agentless ダイヤリング(エージェントレス)
エージェントを介さず、自動音声通知やAPIによる通知のみでアウトバウンドを完結するモードです。
顧客への一斉通知や自動リマインダーなどに向きます。
6. External Calling(外部ダイヤラー利用)
運用上の法規制(例:TCPA)や既存ツールとの連携が必要な場合に使われます。
エージェントは第三者のデスクトップダイヤラー(別システム)を用いて手動で発信します。
まとめ
Genesys Cloud CX(GCX)のアウトバウンドキャンペーン機能は、「どのように電話をかけるか」を選べる仕組みです。
事前に内容を確認してから電話をかける方法、システムが自動で順番にかける方法、効率を重視してまとめて発信する方法など、目的に合わせて使い分けることができます。
業務の内容や重視したいポイント(品質か効率か)によって最適な方法は異なります。
それぞれの特徴を理解することで、自社に合った運用が見えてきます。
アウトバウンド業務をより効率的に、そしてよりスムーズに行うための第一歩として、ぜひ活用を検討してみてください。
